成長企業と自分の成長のジレンマ

現在いわゆるSaaS企業というところに所属している。その中でもメガベンチャーと呼ばれる領域に突入しており、所属しながら会社の成長の速さに驚く日々である。

 

数年所属する中で、自分の置かれる環境によっては、会社の成長ほど自分が成長していない可能性もあるのではないかと感じるようになってきている。

 

## SaaSという業界の特性

今は筋肉質な運営にしていこうという流れになっているものの、SaaS企業の多くは投資家から資金調達し、赤字になってでも売り上げのアップサイドを作っていこうという流れが多かった。

 

そこで生まれるのは、必要に応じて採用に投資したり、できる限り成長スピードを落とさないように成長していくという流れである。

 

例えば、自身が描いている成長曲線・また業務領域を幅広く経験していきたいという想いがあっても、場合によってはそこは採用によってカバーしましょうという話になるかもしれない。

 

つまり、一人ひとりが専門性を深めていくことによってそれぞれの領域を強化していくことになる。

 

もちろんアーリーフェーズの企業であれば、一人が何役も担うことはあるだろうが、一定の規模感になるとこのようになる可能性がある。

 

また市場をとりに行くためにも、時間的な猶予はないので、一人ひとりの生産性を上げていくよりは、プロフェッショナルを集めて加速度を上げて成長していくことが必要になる場面もあるはずである。

 

## キャリアのフェーズによって捉え方は変わる

例えば、キャリア10年選手であれば、様々な経験を経て専門性を深堀していくことに違和感のない人もいるかもしれない。

 

逆にキャリア2~3年選手であれば、まだ幅広く経験して、自分の人生の時間を投下する領域を見極めたいと思っているかもしれない。

 

同じ企業でも、人によってはベストマッチになりうるし、そうではない可能性もある。

 

誰にとってもベストマッチな企業はないので、自身の人生のフェーズやキャリア軸の確認しながら、キャリア設計をしていけるとベスト。

誰かにとって良い企業であっても、他の人にとってはそうではない可能性もある。