約4年の地方採用の経験を経て:日本全国のエンジニアコミュニティを盛り上げることについて思うこと

これまで、約4年ほど人事部門で採用を経験してきた。

自身の地方という環境でキャリアのチャンスを掴むことが困難だった経験から、業務の一部として地方採用を担当させてもらった。(4年間の一部ではあるが)

 

一定自分の中でやりきった感があり、今後の活動のためにも言葉で落とし込んでいく。

職種柄、採用とキャリアの二つのポイントに重点を置いて書いていく。

 

地方のエンジニアコミュニティを盛り上げるとは?

私がエンジニア採用をやり始めたころは、まだ経験も考えも浅はかだった。

当時考えていたのは、エンジニアだったりIT業界に興味を持ったり、そこにコミットする人が少ないという地方都市の状態を解消するには、技術コミュニティにコミットし、地域全体に活力をもたらすことが大切だと思っていた。(今大事な要素の一つだとは考えている。)

 

だが、今はかなり考えも変わってきており、根本的に解決方法は別にあるのではないかと考えるようになってきた。

採用活動を通じて、見えてきた課題

課題に感じることは大きく2つある。

一つは、そもそも事業がスケールしないと多くの人を雇用もできないし、育成する体力が企業側にもないので、地方を盛り上げる=地方に意識が集中してしまうことで、結果的に活動のスケールが大きくなりきらないということ。

経済活動をより大きなスケールで行っている(かつそれが現在進行形でうまいいっている)ということが必要最低条件だった。

 

二つ目は、事業のスケールのために採用に苦戦する時間は最小限にしなければいけないということ。つまり、地方を盛り上げようという意志は良いことは良いことだが、活躍できる人材の採用が早期にできないとなれば、企業の注力地域として徹底せざるを得ない(もしくはそもそも進出できない)ということ。

結果として、中途の優秀な人の取りあいが起きてしまい、一部の人の移動はあるが人材育成の観点で動かないと、中長期的な目線で繁栄していくことは難しいのではないかと考えるようになった。

 

今はフルリモートの企業も多いので、中央(東京)で認知をしっかりとることによって、地方の優秀な新卒が地元に踏みとどまったり、中途の人でもあの企業が採用してくれるなら地方に行こうか。という考えになるかもしれない。

自分の中での現在の考え

事業のスケールが必須という状況と地方に人材が少ないという2つの状況の中で、採用・育成をまつ(違う地域に採用を集中すれば、クリアできる課題である)ということは現実的に難しいと思う。

 

なので、まずは東京で事業をある程度スケールした状態で、地方拠点を作ったり、地方で活躍できる人材をメンバーに迎えるということが、結果的に最大に地方を盛り上げることにつながると思っている。

 

まだ言葉にし切れていない部分があるので、またこちらの記事はアップデートします。